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サッカーW杯 ダークホース?ボスニア・ヘルツェゴビナ [スポーツ]

W杯初出場の隠れた実力国ボスニア・ヘルツェゴビナ代表

今大会唯一の初出場国ボスニア・ヘルツェゴビナ。
元日本代表監督で日本でもお馴染みのイビチャ・オシム氏の母国だ。
旧ユーゴスラビアが民族紛争の末分裂して誕生したこの国は、
国自体の歴史が浅いためにサッカー強豪国として
いまいち馴染みが薄いが、かつて強豪国として知られた
旧ユーゴスラビア圏内でも
特に優れた選手を輩出していると言われている。

では、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表とは
一体どんなチームなのだろうか?
まず特筆すべきは2トップを組む二人のストライカーだ。
名門マンチェスター・シティで背番号10を背負うエディン・ジェコと
ブンデスリーガで9シーズン通算87得点のヴェダド・イビシェヴィッチ。
2年以上、1試合も休むことなく全ての国際Aマッチでともに先発出場し、
コンビネーションを培ってきたこの両ストライカーの得点力は凄まじく、
欧州予選の全10試合に出場し、なんと2人だけで
チーム総得点の6割にあたる18点を獲得し、
得点ランキングでジェコは10得点で2位、
イビシェヴィッチは8得点で3位に入っている。
この2トップにチームが寄せる信頼は絶大で、
W杯に挑む23名のメンバーに
両者以外のストライカーが招集されていないことからも、
その存在の大きさが覗われる。

さらにボスニア・ヘルツェゴビナの武器として
猛烈な左サイドアタックがある。
特にサイドバックに入ることの多いサリホヴィッチには要注目である。
ブンデスリーガのホッフェンハイムに所属し、
サイドアタッカーとしてシーズン平均10点近い数字を残しており、
そのキックの精度と威力はブンデスリーガでもトップクラスである。
この超攻撃的サイドバックが中盤の選手を追い越して
ガンガン攻め上がっていくので、
ただでさえ超強力2トップに対応しなければならない
相手ディフェンダーにとって大きな脅威となる。

このように、攻撃面で非常に強力な力を見せる
ボスニア・ヘルツェゴビナだが、その反面ディフェンスでは脆さを見せる。
GKベゴヴィッチを除けば、守備陣の安定感は低い。
そもそも、このチームの基本的戦術において守るという考えはない。
強いて言えば「攻撃は最大の防御」といったところか。
通常、サイドバックにサリホヴィッチのような
攻撃的な選手を入れる場合、中盤の底、
ボランチの位置に守備の得意な選手を入れて、
状況に応じて守備のバランスを取れるようにするのだが、
ボスニア・ヘルツェゴビナの場合は、ボランチにまで攻撃的な選手を
揃えているため、非常にバランスが悪い。
選手の配置からして守備よりも、とにかく攻撃に特化しているのである。
攻撃陣の充実ぶりに比べ、守備陣に駒が少ないので
仕方ないのかもしれないが、潔いのか、無謀なのか...
とにかく振り切れた清々しささえ感じる戦術で好感が持てる。

守備を捨てた超攻撃的スタイルで初のW杯に臨む
ボスニア・ヘルツェゴビナ。
超攻撃的サッカーの爆発力で勝ち進むか、
守備が崩壊して敗退してしまうのか、
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の戦いぶりが楽しみだ。



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